2025/01/20
検査科だより:超悪玉コレステロール検査
健康診断の血液検査にて超悪玉コレステロール(sd-LDL)の検査が可能になりました。
■コレステロールとは
血液中に含まれる脂質のひとつで、「HDL」「LDL」と呼ばれる球形の物質に含まれて血管中を運ばれています。肝臓から全身へコレステロールを配達する物質を悪玉(LDL)、血管内の余分なコレステロールを回収して肝臓に戻す物質を善玉(HDL)と呼びます。この悪玉コレステロールの中でも特に小さいものを超悪玉コレステロール(sd-LDL)といいます。
コレステロールは細胞膜を作る、ホルモンの材料になるなど重要な役割を果たしますが、悪玉が増えすぎると動脈硬化の原因になります。
■動脈硬化とは
悪玉コレステロールは血管壁の中に入って酸化され、有毒化することで血管を詰まらせるプラークの原因となります。超悪玉コレステロール(sd-LDL)は血液中に長くとどまりやすい上、通常の悪玉より小さいので血管壁の中に入り込みやすく、さらに有毒化しやすい性質をもっています。
■超悪玉コレステロールが増えやすい人は
・糖尿病
・高血圧
・肥満
■超悪玉コレステロールを減らすには
・禁煙
・減量(中性脂肪を減らす)
・運動(有酸素運動がおすすめです)
福岡輝栄会病院の健康診断では、オプション(価格:税込3300円)で検査可能です。
福岡では、院内で測定して結果がすぐ分かる病院は当院だけとなっています。(R6現在)
追加採血などは不要なので、この機会にぜひ検査してみてはいかがでしょうか。