糖尿病外来
診療内容
糖尿病患者数は年々増加しています。日本では糖尿病が強く疑われる人は950万人、糖尿病の可能性を否定できない「糖尿病予備軍」は1,100万人、糖尿病と糖尿病予備軍の合計は2,050万人と報告されました。国民の5人に1人が糖尿病または糖尿病予備軍に該当しますが、自覚症状に乏しいため病気と認識されにくく、治療の必要性を感じずに放置されがちです。糖尿病の管理状態が良くないままだと全身の血管を障害し、腎不全、失明、心筋梗塞、脳梗塞などの様々な合併症を引き起こします。一旦発症し進行した合併症は、現代医療で治療しても元に戻すことは困難です。血糖値が高い、糖尿病と言われたら、早い時期から病気に向き合い適切な治療を受けることが重要です。糖尿病があっても適切に管理して合併症を予防し、より健康で豊かな生活を送れるようサポートさせていただきたいと思っております。
外来では診察と生活指導だけではなく、様々な検査を行い、動脈硬化症をはじめとして合併症の評価を行います。大血管合併症として頻度の高い冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞等の虚血性心疾患)や、脳梗塞等の脳血管疾患に関しても関連各科が院内にそろっており、必要時に密接に連携をとり必要な検査治療を行えます。
ひとくちに糖尿病といっても、病態は患者様お一人お一人異なります。肥満の患者様もいらっしゃれば、痩せている方もいらっしゃいます。また、糖尿病と診断されてどれくらい経過しているかなど様々な背景がございますので、患者様ごとに糖尿病の状態は違います。新しい薬も次々に発売されていますが、全ての患者様に適している訳ではありません。検査の結果や患者様の状態、生活環境なども含めて患者様の状態を把握し、糖尿病専門医として、その方の病態に最も適していると考えられる治療法を提案いたします。