2022/06/10
検査科だより6:超音波検査
超音波(エコー)検査とはどのような検査でしょうか?
超音波装置を使って体の中の様子を調べる検査のことを超音波(エコー)検査といいます。
産婦人科であかちゃんの成長をみる、内科で腹痛の原因を調べる、健康診断で頚動脈が狭くなっていないか調べる、など様々な種類の超音波検査があります。
超音波とは人間には聞こえない高い周波数の音波のことです。
ものに当たるとはね返るやまびこのような性質など、いくつか性質を持っています。超音波装置から体の中に送られた超音波は組織や臓器で反射して機械に戻り、機械の画面上には体の中の様子が白黒画像として表示されます。
超音波検査はこの画像を元に体の中に異常がないか調べています。
当院では、腹部・心臓・頚動脈・下肢動脈・下肢静脈・腎動脈・体表・乳腺の超音波検査を行っています。
超音波検査のメリット
・痛みはほとんどありません。
・大がかりな検査前準備はなく、気軽に受けることができます。
ただし、検査内容によって食事や排尿に制限をかける必要があります。
超音波検査のデメリット
・検査の質は担当する職員の技術や経験値によって変わってしまうことが考えられます。
このことは病気の見落としや誤った診断に繋がってしまう可能性があるため、当院では必要に応じてダブルチェックを行っています。
・胃や腸管など中に空気が入っている臓器は超音波が通りにくく観察が難しいです。
必要に応じて胃カメラや大腸カメラなど他の検査を受けてもらいます。